~♪お嬢様のフェラーリレストア作戦 2♪~

レストアするために
 
その大きな問題とは・・・・
「レストアする環境」が整っていない事でした。もともと車一台とオートバイニ台分を駐車するスペー スはあったのですが、そこには屋根
が無く、ほぼ青空駐車状態でした。一旦レストア作業を始めてしまえば長丁場で挑む事になるだろうし、 なによりも分解した車を雨ざらしで
置いておく事は作業をする上で効率が悪いのです。自動車というものは乗っていると気付かないもので すが、さまざまなパーツに分解して
いくと実に多くの部品で構成されているのが良く分かります。308GTBの場合、大きなパーツでは車 体本体、左右のドア、リアエンジン
フード、フロントフード(ボンネット)、フロントスポイラーなど。これらのパーツを外したまま風雨に さらしてしまっては、レストアをしながら
レストアをする事になってしまいかねないのです。
やはり屋根はぜひとも欲しい。屋根を設置するのだから、大工さんや左官やさんのお世話になるとして、 いったいどれくらいの予算が必要
なのだろうか。詳しくは分からないけれど、おそらく百万単位の請求書は覚悟する事になるのでしょう。 しかしそれでは308のレストア費用
に匹敵するくらいになってしまう。もともと、そのような予算が無いところから出発していたのに、 これでは意味が無くなってしまう。
どうしよう・・・・
でもちょっと待てよ。この作業も自分の手で出来ないものだろうか? いや、ぜひともやってみたい!  いろいろ考えてみたけれど、これが
わたしの導き出した結論でした。
とりあえず技術面は置いとくとして、まずはどのような形で屋根を設置するのか決めない事には、どんな 材料を揃えれば良いのかが決まら
ない。駐車スペースの状況は、床面がコンクリート張りで、車道に面している部分以外はブロックが6段積み で壁(約1メートル)を構成して
いる。まず最初に考えたのは、工事現場などのように鉄パイプで「足場」を組んで、一番上の部分に屋根を設 置する方法。これなら材料費
が安く上がりそうだ。しかしこのやり方では強度の問題が出てきてしまいそうだ。工事現場などで組まれて いる「足場」は、もともと一時的に
設置している物だし、ちょっと見た目もカッコ悪そうだ。で、この方法は却下。
次に考えたのは、木の柱を立てて、小さな家を建てるようにする方法。これなら強度も出るだろうし、 見た目もカッコ良くなりそうだ。
いやちょっと待てよ。この方法では、大工仕事をやったことの無いわたしにはちょっと難しすぎるし、 せっかく今あるブロック壁やコンクリート
敷きを、壊して造りなおすのは、ちょっと勿体無い。
う~ん困った、どうしよう?
 
 
つづく
 
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