~♪お嬢様のフェラーリ購入作戦 2♪~

 
風を感じた三年間
 
高校生の時はオートバイに、どっぷりとはまっていました。いや、正確に言うと入学当時は、まったく 興味がありませんでした。
16歳になったおともだちは免許を取得し、オートバイに乗って、よくわたしの家に遊びに来ていまし た。それを見ていても「かっこ
いいなぁ」とか「うらやましいなぁ」という気持ちにはなりませんでした。12月が来て16歳になっ ても、免許を取得するつもりは
無かったんですが、冬休み直前になって同じく12月誕生日のおともだちから「原チャリの免許をいっ しょに取りに行こう!」とお誘い
があったのです。まあ別に乗らなくても免許だけ取るのも悪くないし、冬休みに学課試験を受け免許を 取得したのです。
それがいけませんでした。(笑) 免許取得した事を知ったおともだちが「面白いから、しばらく乗って みなよ」とスクーターを貸して
くれたのです。当時スーパーカーへの想いはあったものの、車に乗れるのはまだまだ先の話だし、そも そも庶民がスーパーカーを
手に入れるなんて、現実味がありませんでした。そんな中スクーターとはいえ、はじめてスピードを感 じる乗り物に触れた瞬間
「こ、こんなにオートバイって面白いんだ!」・・・・。それからは、転げ落ちていきました。(あは は)原付のギア付に始まり、2スト250
レプリカに行きつくまで、そう時間はかかりませんでした。バイトが無い日や、バイトが終わってから 海に行ったり山に行ったり、峠
を攻めたりと「3B生活」を満喫していたのです。「3B」とは、「バイク」「バイト」「バンド」で す。「高校生」としての生活は学校自体が
つまらなかった事もあり、全然面白くなかったのですが、アフタースクールのわたしはとて も充実していました。 学校で楽しかった事
といえば、文化祭でバンド演奏した事くらいだなぁ。
そんな三年間の高校生活も終わり、わたしは専門学校に進学する事になりました。学校へは電車を乗り 継いで通学する事になった
のですが、その電車に乗る事で、わたしにとって運命的な出来事に出遭う事になるのでした。
 
 
                                      
つづく
 
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