「フェラーリ」なんて心地よい響きでしょう。わたしがこの言葉をおぼえたのは、子供の頃にあった
「スーパーカーブーム」です。 当時のスーパーカーブームは今の「ポケモン」などよりも、子供達は夢中になっていたんじゃないか な。わたしもその渦中にあり 毎日少ないお小遣いを握り締めて駄菓子屋さんに通ったものです。駄菓子屋さんでは、スーパーカー カードを買ったり、スーパー カー消しゴムのガチャガチャに、はまっていました。消しゴムとは言っても、スーパーカー消しゴム を使うと、もっと汚なくなっ ちゃったけど。(笑) 実物のスーパーカーを見る機会は都内と違って近所ではまったく無く、観光地に行った時にポルシェ を見かける程度でした。 そんな中、はじめてスーパーカーに接したのは晴海で開かれた「スーパーカーショー」です。はじめ ての「スーパーカー」の 第一印象は「低いなぁ」です。家のカローラと比べてもタイヤの数が同じくらいで、とても同じ車と は思えないほど衝撃的でした。 スーパーカーはみんなカッコ良かったけど、カッコ良さの中にさらに何かひかれるものがある車、そ れが一連のフェラーリシリーズ でした。今にして思えば、そのデザインはピニンファリーナだったんですね。 当時、友達と「免許を取ったらスーパーカーに乗ろう!」と夢を語り合っていたっけなぁ。ブームは 永遠に続くと思っていたけど、 わずか数年で「スーパーカーブーム」は下火になっていった。まわりでもスーパーカーの話題はなく なっていったけど、わたしだけは さらにスーパーカーへの想いは大きくなっていった。しかし、大人になっていくという事は、現実を 認識していくもので、とても庶民 には手の届かないものだという事が分かってきたのでした。 |
つづく |